ぼすけりこでは、様々な活動を通して自然保護・保全を行なっています。
活動に興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

草原の保全・保護

里山の象徴ともいえる美しい草原。しかし、人の手が加わらなければ、草原は徐々に森へと姿を変えてしまいます。

天皇陛下も植樹をされることがありますが、実は、現代においては植樹よりも草原の保全が重要な課題となっています。なぜなら、森林の増加に伴い、草原に生息する動植物が絶滅の危機に瀕しているからです。

私たちは、多様な動植物や昆虫たちが食料とする草花を増やし、彼らの生息環境を守るために、草原の保全・保護活動に力を注いでいます。

耕作放棄地の再生

耕作放棄地が増加することは、そこに生息していた多様な生き物たちの暮らしを脅かします。特に、水田のような特定の環境で繁殖する生き物も少なくありません。

例えば、美しい緑色のモリアオガエルは、水が張られた水田に卵を産み付け、そこで幼生は成長します。しかし、生き物たちの揺りかごである田畑が耕作放棄地となることで、彼らは生息場所を失い、存続の危機に瀕してしまいます。

だからこそ、大切な田畑が耕作放棄地にならないよう、定期的な草刈りや生態調査を通して、その進行を食い止める活動を行っています。

放置された森林の活用

放置された森林で木々が増えすぎると、動植物の生息環境が悪化したり、土砂災害などのリスクが高まったりする懸念があります。

そこで私たちは、管理が行き届かず放置されてしまった森林を購入し、増えすぎた木々を伐採して炭にする取り組みを行っています。これは、古くから伝わる「炭焼き」という文化を活用したものです。一度は途絶えかけていたこの伝統的な技術を、熟練の方から釜づくりを含めて丁寧に教えていただき、再び継承しました。

このような活動を通して、私たちは人々に改めて自然に目を向け、関心を持っていただくきっかけを作りたいと考えています。

動植物や昆虫の保全・繁殖

放置された森林がもたらす環境悪化や災害リスクを防ぐため、私たちは増えすぎた木を炭にする伝統的な炭焼き技術を継承し、自然への関心を促しています。

また、オオサンショウウオに加え、絶滅の危機にあるウスイロヒョウモンモドキなどの蝶が生息できる湿地や草原を再生するため、環境調査や草刈り、飼育・繁殖に取り組み、豊かな自然を未来へ繋ぐ活動を行っています。